ロマンチカ09リリース特設
このアルバムが限られた範囲であるにせよ世に出るにあたって、何人かの音楽仲間、尊敬する音楽人の方々にコメントを頂いた。
みなさんから頂く言葉のひとつひとつが想像以上に暖かく、嬉しさの中、どうしても自分でも言っておきたいことがある、というより、言いたいことが溢れていると感じた。
俺も、よしむらひらくのロマンチカ09というCDの発売にあたって、コメントを送ってみようと思う。
俺ほど自分の音楽についてパブリックに語ることを我慢しない人も珍しいと思う。
音楽家なら音楽で語れという声もあるだろうが、俺はそうは思わない。
音楽はあくまで吉村啓のいち側面であり、かといって自分で自分の音楽について語ることが吉村啓の全体を表現することになると言いたいのではなく、自分で自分のいち側面について説明を加えることなどがひとりの人間全体から見たらいかに微々たるものかということが言いたいのだ。
それに俺が好きな音楽家には、自分の作る音楽に対してどう思っているのかということを訊いてみたいと常々思っているということもある。
音楽のために音楽をやる人がある。それは趣味的で、ハイセンスでスマー トで、そういうスタンスに憧れる。でも俺はもっと情けない人間で、生き永らえることを選び続けてきた、その選択の過程をどうしても歌いたくなってしまう。
よしむらひらくの音楽は芸術を志したものではない。あくまでもあくまでも感傷のポップミュージックだ。
…
よしむらひらくの音楽を相対的に捉えるのに一番適したものさしはやはり東京日本のインディーシーンに存在していると思う。
音楽にインディーもメジャーも関係ないというのはほとんどの場合嘘だ。
人に届こうとする音楽はそれが届けられるはずの人に向けられて作られる。最初からそれを飛び越えて歌を歌える人は、夢想家かいわゆる天才だと思う。
ポップミュージックを作り歌う人に必要なのは能力を別にすれば、名声だと思っている。
たくさんの人に伝わる環境が整っている、ということが前提としてあれば、その作り手の能力は解放されていくと思う。(そこで歌い手とリスナーの逢瀬を邪魔するものこそが文字通りその間に立つ大きな会社の存在になるのだろうが、まあその話はまたそれが必要な時に)
…
ライブハウスシーンには怖い人がたくさんいて、なんとなく肌があわなさそうだとずっと思っていた。
だけどひとたび作り手の立場を離れてただフロアで踊る側に立てば、その怖い人たちの出す狂気的で純粋な音がただ心地よく、果てしなく冒険的な気分を味わわせてくれた。
いま正直になれば、高校を卒業して音楽が中心の生活が始まって三年半、ずっとライブハウスシーンのエネルギーに憧れていた。本当に憧れていた。
もちろんその間ずっと情けない感傷を歌にしながら。
いま、自分自身のメッセージをブらせることなくそのシーンに(限らず。もうどこへでも!)飛び込んでいける具体的な力を持ったバンドをやっと手に入れたと確信している。
言うまでもなく今一番勢いのあるバンドであるオワリカラより、鍵盤のカ メダさん。
warsawを解散して本当にいろんな可能性に暖かく包まれて、これからその声をたくさんの人に届けるはずのコーラスいしばしさちさん。
東京アンダーグラウンドを陽に陰に毎日どこかで支えている怪人ドラマー 岸田さん。
そして長年の相棒であるギター鈴木、ベース東吾さん。
だからアルバムの名前にそのバンドの名前をそのまま付けた。よしむらひらくロマンチカ、アンチ・アンチクライマクスを掲げて日常を歌うバンドです。
これはほんの始まり。いつかひとり誓った復讐を果たしに、名声を手に入れに行こうと思う。
だからやはりここで言いたいことは、これを読んだあなたにも是非一枚買って聴いてみて欲しい。
このCDを作ってみて色んな事が少しずつわかった。自分に必要なもの、要らないもの。
まだまだこれから。これは始まりです。高らかに、いなたい音を鳴らす。
よしむらひらく
-----------------以下、頂いたコメントです。ありがとうございます!!これから届いたら順次アップしていきます。(50音順)
-----------------
いつも悩み、挑戦しつづけているひらく君に共感します。
(春の歌を、次の春まで待たずにリリースすることにも。)
その先へ、もっと先へ。 行こう、行こう、行こう。
お互い旅の途中。 あるいはまだ、始まったばかり。
これからもお互いはみ出し続けてゆこうぜ。
大森元気 (from残像カフェ/新バンド構想中)
淋しさや悲しさ虚しさ
を必要以上に感じるのは僕がそれらの要素を求めすぎてるせいだろうか?
でもそれ以上の優しさで溢れている
素晴らしい作品に出会いました。
サンゼン オザワタロウ
「痛ててて‥」
よしむらくんの書く曲は不穏でピュアで、
思春期の頃に読んで今だによく思い出すけど、なんだかこっぱずかしくって
あの一文に感動したなんて、思い出したくもない青春小説に似ている。
胸キュンなんてもんじゃない、胸が痛むんです。
誰にでもある感情をポピュラリティーとアーティスティックさでくるめとって、
若いのにタフなとこが腹立つけど、スゴイと思う。
秋葉原CLUB GOODMAN/bossston cruising mania カシマエスヒロ
「よしむら君、僕とあなたは恐らく10歳ぐらい年齢差があります。
なので僕のほうがたくさん音楽を知っているし色んな経験もしていると思います。
なのにあなたの音楽を聴くと凄い勢いで僕の心を鷲掴みされます。
もっていかれまいとしてもどんどん吸い込まれていきます。
そんな音楽滅多にない」
shibuya O-nest 岸本純一
彼と会った時はなんの日だったけね
でも、強い何かを発しているのは感じてたから
特に話しかけ(づらいから)なかったけど、
それから、行くところ、行くところで偶然に出会ってお互いに顔を合わせては何度か苦笑いだけした。
僕のライヴを見て、彼は心から「良かったです」と言ってくれた。
僕と同じように言葉を使っている人だと思うから、「あぁ、本当に良いと思ってくれている」と感じた。
彼のライヴも素晴らしかった。
これから、聴くこの6曲もきっと素晴らしいんだろうな。
顔を合わせた時に、感想を。
きっと彼もそうするだろうしね。
トレモロイド/ thanks for today!! 高垣空斗
「ロマンチカ」は、「ロマン」なのか、「ロマンス」なのか。
無論、「ロマンチカ」は「ロマンチカ」であって、僕は、「ロマンチカ」がジャストなネーミングだと思う。
よしむらのことばはいつも非の打ち所がないし、リアルで、それでいてかっこいい。たまにちょっと人懐っこい、そこもいい。
やっと、やっとバンド音源を作ることの出来る素晴らしいメンバーを揃える事ができた。
ずーっと苦しいところも観てきたし、一緒に苦しんだり、苦しませたりしてきたから、
心から、本当におめでとう。
「ロマンチカ」のチカチカした煌きと、よしむらひらく的ノスタルジーと、あとはひたすら、愛。
始筆にして傑作、「ロマンチカ09」。
far france/ 高橋“豚汁”恭平 きょん高橋
こんなピュアな音楽、全裸より情けなくて、奇跡だ。
タカハシヒョウリ(オワリカラ)
いつもよしむらくんの歌は人が無意識に忘れようと、置き去りにしてしまう
イノセントな「あの」心情を歌で届けてくれるから相変わらずやっぱり好きです。
…でも、実は今日、本当に一番伝えたいことは収録曲「it's love!!!!」が
”脱線はみ出しギリギリ出戻り”な感じでやみつきになりそうでサイコーです。
これからもグッドミュージック待ってます。よしむらひらくくん「ロマンチカ09」発売ほんとにおめでとう!!」
銀河スープ 中村英哲
ひらくと初めて話をしたのはもう3年前だ。大学に入学するちょっと前だった。
それから彼の人生に色々な変化があった事を俺は知っているが、この作品を聴くと彼の苦悩、強さと弱さ、あきらめ、優しさ、色んなものを勝手に感じる。
そこに色んな季節や風景を感じとる事も出来る。それは彼の音楽がリアルな音楽だからであり、それゆえ普遍的なのだ。
言葉とメロディがあっちに行きこっちに行き、泣いて笑う。
四曲目「it`s love!」の中で「答えはない」と彼は歌うが、本当にそうだと思う。見つかるわけのない答えや救いを求め、音を奏でながら、今日も生きているのだ。
そんな生活の中から生まれた彼の歌に嘘はない。
生ぬるいポップスを蹴散らす傑作!やってやれ。
far france/h mountains ハタケヤマケンジ
こんなにも言い訳のしようがない音楽なんて俺には怖くてできない!真摯な音楽がおいらを怯えさせる。
よしむらひらくは一人で闘ってきたように思ってたけど僕の思い過ごしでした。勝手に卒業シーズンのセンチメンタル感じてます。
it's love!!!!大好きです!!!!
JUGONZボーバルギター原田卓馬
初めて、ひらく君の唄を聴いたのは、ひらく君がまだ高校生の頃。
今回の音源を聴いて、最初に成長したな?って思った。
相変わらず、ストレートに見せかけた心地良いひねくれ感。新鮮さも懐かしさも兼ね備えた最高の1枚やね!
こんな薄っぺらい一枚のディスクに分厚い内容を詰め込んで ニクいとしか言いようがないね!
吉祥寺PLANET K 福原和樹
悔しいから俺は、あんまり褒めないよ。
まつきあゆむ
よしむらひらくは、うたと共に生きている。
ぼくは、そういう人に憧れる。
歌唱力を武器にして世界をねじ伏せる実力派シンガーとも違い、身を切り裂いて歌詞の形をした真実が飛び出してくる天才肌のSSWとも違い、才気と含蓄によってまったく新しい地平にメロディを走らせてゆく錬金術師とも違う、ただ日々のうたを生き、あこがれがうたになり、彼の夢がうたを通じて現実に帰ってくるような−
ここにある六編の歌は、どれも誠実で、すこしいなたくて、どこまでもナチュラルな息吹がこめられていて、とても美しいと思った。
こういう人に、ぼくは憧れる。
ゆーきゃん
よしむらひらくはいつも音楽的才能と素敵なうたをもってして僕の心に入り込み、
甘い感情や苦い思い出やなんやかんやを否応無しにフラッシュバックさせてきた。
そうした、音楽というより、潜り込んでくる景色だったり感情だったりする
『なにか』というのがよしむらひらくの魅力だと僕は思います。
今まで宅録という手法でその『なにか』を高濃度かつピンポイントで潜り込ませて来た彼だが、
今回ロマンチカという強力な武器を手に入れ、濃度はそのままに全方位対応で『なにか』を
たくさんの人へと潜り込ませる力を手に入れたのではないでしょうか。
しかもこの武器、実に軽やかに使いこなしている。
おめでとうミュージシャン!
『It’s love!!!!』という曲の素晴らしさったら!
thai kick murph/ ワジマケイ